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zoom RSS 『クオリア降臨』

<<   作成日時 : 2010/07/12 02:03   >>

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クオリア降臨』茂木健一郎(文藝春秋)


「悟りとしてのクオリア」

茂木健一郎先生と斉藤環氏の往復書簡を読んで
ふと思い当たったことを書く。

私には全く自明のことのように思われるクオリアが、
どうして斉藤氏に理解されないのか、
不思議に思っていた。

それについて昨夜ふと思い出したのだ。

茂木先生の島田市での講演会のとき、
島田市教育長松田宏氏がこのような講演者紹介をした。

「ガタンゴトン、という電車の音から、
 茂木先生はクオリアに気づいた。

 これは悟りに似ている」

この言葉は、私の中でこんなふうに拡がりをみせた。

それは私が御林守河村家の歴史を調べていたときのこと。

大雄山最乗寺五世舂屋宗能禅師の足跡を辿っていると、
禅師が悟りをひらく一節に出会った。

(「舂」は「春」に似ているが、臼(うす)の意)

「師日月孜孜不已。一日過農家。
 聞舂米聲。忽然撞著。
 這面目回告所解。綱曰。麼生會。」
(『重続日域洞上諸祖伝』巻第二)

ある日舂屋宗能禅師が止め処ない思いをめぐらし
農家の傍らを通り過ぎようとしていたそのとき、
米を突く舂(うす)の音を聞く。

その時、忽然として悟る。

このように、悟りは突然降臨する。

つぎに、
茂木健一郎博士の『脳とクオリア』から引用しよう。

「きっかけになったのは、電車でノートをつけている時だった。
 突然、電車のがたんごとんという騒音が、
 その生々しい質感とともに、私の意識に迫ってきたのだ。
 その時、脳の中のニューロンが
 どのようにつなぎ変わったのかわからない。
 とにかく、私の認識したものが、
 音の周波数のスペクトルを分析するとか、
 あるいは「がたんごとん」と言葉で表現するとか、
 そのような解析の方法では決して本質に迫れない
 あるユニークな質感、
 すなわち「クオリア」を持っていることが、
 一瞬のうちにすっと私の存在に迫ってきたのである。
 このときの感動は、一生忘れないだろう。
 こうして、私はクオリアの問題に目覚めた」

クオリア降臨のこの一瞬と悟りとの関係を指摘したのは
島田市教育長の松田宏氏であることを
もう一度申し添えておく。

それではクオリアは仏教における悟りのように
会得困難なものかというとそうではない。

どなたにも思い当たる節があるはずだ。

一本の補助線を引くことで、
一瞬にしてその解に気づいた経験がおありのことと思う。

Aha! experience がまさにそれだ。

これも茂木先生が世に広めた「アハ!体験」のこと。

一瞬にして気づくと、それ以来そうとしか見えなくなる。

クオリアについても、あるとき忽然としてそれに気づく。

そしてクオリアは自明のこととなる。

斉藤環氏に、この一瞬の訪れることを心から祈る。

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