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<<   作成日時 : 2010/07/21 06:14   >>

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[島田市指定文化財]御林守河村家にほんブログ村 歴史ブログ 幕末・明治維新へ


謡曲ばかり読んでいた二十代のころ、
私は犬王の舞にあこがれていた。

もちろん世阿弥の夢幻能には心酔していたが、
それはいまでも見ようと思えば見ることができる。

犬王の幽玄能は
数百年前に我らのまえから消えた。

私は三島文学から能の世界を知ったが、
いまでも夢幻能は世界最高の芸術と思っている。

時空を超越したクオリアの世界、
それが世阿弥の夢幻能である。

その世阿弥をして、
若き日にひそかに憧憬した犬王の舞は今はない。

それとも犬王の舞は、
いまでもどこかでその命脈をつないでいるのだろうか。

秘境の村で、
義満が寵遇したという典雅な舞を見ることができるのか。

今もその思いは強く残っている。

そこへ、白洲信哉氏の文章に出会ったのだ。

衝撃の一節だった。

********************

高千穂では舞人を、「ほしゃどん」(奉仕者)と呼び、
その道中をユーモアのある舞を舞いながら同行する。

それを「道神楽」とも言うそうで、
舞ながら宿に入る光景は、
能の橋掛かりのようで、一種独特な道行きである。

神楽は普通の民家を一夜の舞台に設えて行われる。

演目は三三番で、その順番は地域によって違うそうだ。

が、多くは猿田彦が先陣を務める「彦舞」から始まり、
巻いては太鼓や笛、鈴の音色に合わせて舞う。

熟練した人もあれば父と子の組み合わせなどさまざまだった。

なかには初舞台といったような中学生もいたが、
その初々しさがかえって新鮮で、時々笑いを誘ったりもする。

自由で楽しそうに、しかも真剣に舞っていた。

********************

この一節を読んだとき、
犬王の舞は、いまでもきっと、
どこかのかくれ里で舞われている、
そんな確信めいたものが芽生えた。

それは緑深い谷間の奥で、いまもひそかに、
人知れず舞われているにちがいない。

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