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zoom RSS 茶と剣(9)

<<   作成日時 : 2017/02/20 06:26   >>

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(写真は 下田平滑獄跡)

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茶と剣(9)

松陰の密航のことについて
『ペルリ提督 日本遠征記』は
相当の紙数を費やして記録している。

松陰の気魄が
鮮烈に印象に残ったのだろう。

しかし米国士官たちは
松陰が何ものであるのか、
あるいはその後のかれがどのような境遇を生き、
やがておとずれる明治維新に
どれほど大きな影響を与えることになるかなど、
知るはずもない。

それでも、
嘗て多くの異国人が畏敬の念をいだいた
武士道の放つ気品を、
松陰らにも感じていた。

「彼らは教養ある人達で、
 支那官語を流暢に形美しく書き、
 その態度も鄭重で極めて洗練されていた」

松陰のいだく世界への憧憬の強さに
米国士官たちも驚いた様子で、
このように記している。

「この事件は、
 同国の厳重な法律を破らんとし、
 また知識を増すために命をさえ賭さうとした
 二人の教養ある日本人の
 烈しい知識欲を示すもので、
 興味深いことであった」

またそれを敷衍して、
「日本人は疑もなく研究好きの人民で、
 彼等は道徳的並びに
 知識的能力を増大する機会を喜んで迎えるのが
 常である。」

「日本人の志向がかくの如くであるとすれば、
 この興味ある国の前途はなんと味のあるものであることか、
 又付言すれば、
 その前途は何と有望であることか!」

しかし吉田松陰と金子重之助の希求は拒絶され、
やがて入牢することになる。

米国士官たちは
牢につながれた松陰らを見つけて哀れを感じ、
松陰ら密出国の一節の最後を
このように結んでいる。

「あわれな二人の運命がどうなったかは
 すこしも確かめられなかったが、
 当局者が寛大であって、
 二人の頭をはねると云ふ最も厳重な刑罰を
 与えないことを望む。

 何故ならば、
 それは矯激にして残忍な日本の法典によれば
 大きな罰であっても、
 吾々にとっては
 唯自由にして大いに讃むべき
 好奇心の発露に過ぎないように見えるからである。

 又付言すべき喜ばしきことは、
 提督が質問したとき当局者は、
 重大な結末を懸念する必要がない
 と云ふ保証を与えてくれたことである」

その後、松陰の前途に、
安政の大獄が紅い口をあけて待っていることを
知るものはいない。

つづきはまたあした。

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