刀剣(8)

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(写真は 掛川藩筆頭家老 太田竹城書)

刀剣(8)

これは祖母からきいた話です。

終戦直後、
進駐軍が、日本中のめぼしい貴金属や刀剣類などをあつめているといううわさが、
大代の地までつたわってまいりました。

なんでも、大きな磁石をもってくるから、
どこに隠してもみつかってしまうし、
隠しているものがみつかればたいへんな罰を受けるというのです。

祖父は静岡師範から明治大学法学部を出たひとでしたけれども、
それをきいて、
伝来の刀剣三振りを来客に自慢してみせたことを後悔しました。

もう、無いとは言えません。
つまり我が家でいちばん良い三振りの刀剣が、
進駐軍の手に渡ることになるのです。

これはあとになってわかったことですが、
祖父はわずかにのこされた二流の刀剣類などを、
お蔵の壁に隠したのです。

やがて、伝来の太刀「波之平行安」など三振りの刀剣を、
泣く泣く進駐軍に供出することになりました。

つづきはまたあした。

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