刀剣(3)



島田市博物館企画展 「島田の刀鍛冶と天下三名槍」
http://shimahaku.jp/
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刀剣(3)

お蔵の薄闇のなかで、
そうっとぬいた刀の青い表面に、
扉のむこうの庭の緑がうつっていました。

日本刀の美しさに魅入られたのは、
そのときが初めてでした。
美術館やお城で見るのとちがって、
自分の手のなかに、
刀の重みを感じながら、
剣尖に白いひかりが凝縮してゆくような、
つめたくなめらかな曲線のうつくしさを、
うっとりとながめることができるのです。

槍、古式銃、刀剣、陣笠などをお蔵からはこびだして、
奥座敷にならべました。
これから、ひと戦(いくさ)できそうです。

しかしこれをどうしたものか、
もういちど壁のなかにしまい込んで、
なかったことにしてしまおうか、
とも考えました。

けっきょく家族で相談の結果、
教育委員会の文化財係に相談してみようということになって、
電話すると、
「警察に連絡したほうがいい」といわれました。

警察に電話すると、驚いたようすで、
「ただちに行きますので、現場を動かないように」
と指示されました。

やがて谷間の一本道を、パトカーがやってきました。
三人の警官が小走りにお蔵のまえまできて、
「伝来の武器が発見されたのですから問題はないけれど、
いちおう銃砲刀剣の不法所持にあたるかどうかを確認する」
ということで発見された壁の写真などを数枚撮って
帰っていきました。

やがて教育委員会の方々もやってきて、
刀剣の登録をどうするかという話になって、
翌週、県庁でおこなわれる刀剣の登録審査会へ
行くことにしました。

つづきはまたあした。

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