刀剣(4)

画像

(写真の右隅にお蔵正面の一部がみえます。
もちろんこの写真は今朝のものではありません。
昭和26年春、生まれたばかりの私が写っています。
これから急傾斜で没落してゆく直前の
河村家の大人たちはみな不安に満ちた表情です。)


刀剣(4)

その朝、教育委員会のライトバンが着きました。
平成6年6月15日のことです。
あかるい初夏の陽ざしでした。

その日は県庁で刀剣の登録審査をする日だったのです。
お蔵からはこびだした刀剣類をいったん奥座敷にならべ、
持ち運びやすいように刀を何本かたばねたり、
短刀を布につつんだりしました。
短刀の目貫は、手の込んだ細工で、
それを傷つけないように注意しました。

いよいよそれらを車に積みこもうとしたのですが、
槍は長すぎて
フロントグラスから後ろの窓までとどきました。
長刀、短刀、古式銃などをめいめいが手に持って、
静岡県庁にむかいました。

町教委の山崎係長、
片田町史編纂専門員、
それと私の三人でした。

県庁に到着、いざ出陣です。
山崎係長が槍と刀、片田先生が長刀、
私が古式銃と短刀をそれぞれ大事にかかえて、
(腰に差そうかとも考えましたが、それはやめました((笑)))
10階あたりにある審査会場にむかいました。

はた目には奇妙な一行にみえたことでしょう。
3人はいたってきまじめな顔で、
エレベーターに乗りこみました。
乗りあわせた県庁の職員たちが、
ふしぎそうな顔で見つめてきます。

やがて、窓から静岡市内が一望できるような
広い審査会場につきました。
つづきはまたあした。

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