刀剣(5)

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(写真は鑑定書付 鍔「会津正阿弥」)

刀剣(5)

およそいままで読んできた本のなかで、
日本刀の解説書ほど意味不明の文章はありませんでした。

たとえば、(財)日本刀剣美術保存協会の機関誌「刀剣美術」をみると、
日本刀鑑賞会の鑑定として、
つぎのような記述がいたるところにみられます。

(地)小板目に小杢目交じり、やや肌立ち、
   地沸厚くつき、地景細かによく入る。
(刃)小互の目に小丁子、尖り互の目など交じり、足・葉よく入り、
   処々に飛焼や二重刃など交じって小沸きよくつき、
   細かに砂流し、金筋入り、総体にうるみごころとなる。
(帽子)のたれて、先掃きかけ、沸崩れる。

みなさんいかがでしょうか。
はじめてごらんになるかたには、暗号のように思えるかもしれません。
この文章を一目でお分かりになるとしたら、
よほど日本刀のことにお詳しい方でしょう。
年月をかけて刀剣を鑑賞しつづけていないと、
とてもこのようには表現できないし、
またその意味を理解できないと思います。

ともあれ、四五人ほどの審査員が、
つぎから次へと刀剣の茎(なかご)を抜き、
銘、目釘穴の数、刀長、反り、などを調べてゆくのです。
茎というのは、刀の柄の内側にささっている
刀身の部分のことをいうのです。
そこに銘文が刻まれていて、
それで時代や刀の価値が判断されるのです。

もっとも、私の家につたわる刀剣には名刀はありません。
鎌倉期のものもありますが、
多くは室町以降のもので、
とくに、束もの、あるいは、数打ち物、
とよばれるものが多いようです。
つまり、室町末期から戦国時代にかけての戦乱期の刀剣は、
実戦用の道具にすぎませんから、
それこそ数多くの刀を束にして
配下のものに使わせたようです。

しかし、拝領刀などの短刀類はべつにして、
ただ一振りの名刀が、わが家につたわっていました。

この太刀の話は、またあした。

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